カブトムシ簡単飼育マニュアル

寿命 2ヶ月〜6ヶ月 (長生きする個体は11月頃まで生きるものもいます)
成虫飼育法
【飼育温度】 だいたい25℃〜30℃。30℃を超えた状態が長く続くと危険。
寒さには弱く、15℃以下は危険。越冬は不可能。(もちろん温室が
あれば別ですが・・・)
【飼育ケース】 ♂は中〜大プラケースで単独飼育。私の場合は、100円均一の
米びつをを使用しています。ちょうど中〜大プラケースの中間ほど
の大きさで重宝しています。
♀は、小プラケースで単独飼育、もしくは中〜大プラケースで多頭
飼育。私の場合は、スーパー等の89円均一で夏のみ限定販売中
の虫かごを大量に買い占めて使ってます。
コバエ防止のためふたとの間に防虫シート(私の場合は新聞紙)を
挟むとだいだい防げます。
【飼育床他】 広葉樹マット。私の場合は、「くぬぎ純太くん」を使用しています。
3〜5cm少し高低差をつけて敷き詰めます。その他、おがくずや
針葉樹マットでも可能です。その際はやや乾燥気味に。
マットの上には、転倒防止用の樹皮や落ち葉を乾燥させたものを
敷き詰めて完成。
直射日光をさけた室内であれば比較的どこでも可能です。
【えさ】 16gのトレハロース入り高タンパクゼリーがオススメ。私の場合は、
オークションで1,000個単位で購入してます。1,000個と聞くと一瞬
多いように聞こえますが、カブトムシはとにかくものすごい食欲で、
♀でさえ1日1個は食べてしまいます。その他、りんご・バナナ等も
食べるみたいですが、劣化が激しいため与えていません。スイカは
NG。お腹を壊して早死にの原因になるらしい?えさ交換は、夕方
がベスト。間に合わなければ、夜でもOK。カブトムシは夜行性
なので、夜に活動するのでそれに合わせて交換しましょう。
ペアリング
【温度管理】 だいたい25℃〜28℃がペアリング&産卵には最適です。
【成熟度】 成熟(=後食開始。羽化後約1〜2週間)後、2週間〜1ヶ月経過した、
良くエサを食べ、良く活動しているペアの個体を選ぶと良い。
【飼育ケース】 私の場合は、100円均一の米びつ(中プラケと呼んでいる)を使用。
マット(くぬぎ純太くん)を底面が隠れるくらい薄く敷き詰め、転倒防止
用の樹皮を敷き詰めエサの高タンパクゼリーを多めにセットします。
先に♂をセットし、しばらく環境に慣らします。落ち着いた頃を見て、
♀をセットします。しばらく様子を見て、♂が♀を攻撃するようであれば
♀を別のケースの移し、再度やり直します。
十分に成熟した個体同士であれば特に気にこともなくペアリングが行わ
ます。この方法で3日〜1週間くらい様子を見ながら同居させてあげれば、
ほぼ間違いなく交尾は終了しています。その後♀だけを産卵セットへ。
【産卵セット】 中〜大プラケに、醗酵済マットを加水したものを5cmくらい敷き詰め、押し
固めます。さらに上から醗酵済マットを軽くふわっと詰める。この状態で
ふたを閉め、2〜3日放置する(再醗酵して発熱する可能性があるので)。
ケースを触って熱を持っていないようだったら、樹皮とゼリーを入れ、
♀を投入する。
【産卵】 カブトムシはマットに産卵します。ほとんどマットに潜りっぱなしで食事も
しないで産卵しますが、ゼリーは切らさないようにチェックして下さい。
♀を投入後2〜3日すると、ケースの底部に白い卵が見られたりします。
静かな場所で保管しましょう。
1〜2週間後に、産卵セットを交換します。あまり長くセットしていると、♀が
せっかく産んだ卵や幼虫をつぶしてしまう可能性があります。
卵を産んでいなかったり、産んでいたとしてもこのタイミングでもう一度、
ペアリングさせましょう。
【割り出し】 ♀を取り出すと同時に、卵で割り出します。何故なら、大切な卵がダニに
やられないようにするためです。割り出した卵はプリンカップに醗酵済み
マット(できるだけパウダー状が良い)を少し押し固め、ボールペン等で
卵を入れるための筒状の穴を開けます。そこに丁寧に卵を入れていき
ます。この割り出し(採卵)の瞬間がブリードしていて最も幸せなひと時
です。ぜひみなさんも味わってみて下さい。
幼虫飼育法
【幼虫期間】 だいたい7ヶ月〜10ヶ月で成虫になります。
【飼育温度】 1℃〜30℃。室内であれば特に気にしなくても平気です。
室外でもマイナスになったりしなければ割と平気です。成長は鈍化する。
【卵〜初令】 割り出しの際は、できれば幼虫で回収した方が良い。でも卵を回収
してしまったら、適度に加水した微粒子マットをプリンカップに軽く詰め、
ボールペン等で側面に卵を入れる穴を明け、丁寧に卵を入れる。
あとは、暗く静かなところで保管する。
1〜2週間くらいで、孵化しますので、孵化後の初令幼虫を回収します。
初令幼虫は、1頭ずつプリンカップで管理します。その際のマットは微粒子
発酵マットが適しています。私の場合は、購入するとけっこうな値がする
ので、普通の発酵マットをザルでふるいにかけて細かいものをプリンカ
ップに詰めます。水分は、やや少なめ。
【初令〜2令】 プリンカップで管理すること2〜3週間もすると、2令幼虫になっています。
プリンカップでは、ちょっと手狭な感じがしてくるぐらい大きくなってい
ます。800cc〜1,000ccのポリボトル(ビンでもOK)に、発酵マットをふわっ
と詰める。2/3ほど入れたら幼虫を入れ、プリンカップの残っている糞入り
マットをも入れる。環境変化は幼虫にはダメージを与える可能性あり。
そのまま温度変化のない暗い場所で保管してください。
【2令〜3令】 約2ヵ月後(マットの劣化具合にもよる)、すでに大きな3令幼虫になって
いるはずです。♀の場合は、そのままの大きさボトルを使う。♂の場合
も、1,000ccのポリボトル(ビンでもOK)であれば十分です。底の部分から
1/3ほど残し、新しいマットをふわっとした感じで詰めていく。
最後に幼虫を投入する。温度変化の少ない暗い場所で保管する。
あとは、2〜3ヶ月に一度か糞でいっぱいになった際に、同じ工程でマット
交換すれば良いです。
前蛹〜蛹化
【前蛹】 毎年4〜6月頃になると蛹になるための準備をします。
体が黄色くシワシワになってきたら、そろそろ前蛹です。蛹室を作るために
(日本のカブトムシは縦方向に蛹室を作ります。)
糞を固めて壁を作ります。蛹室ができると、今まで曲がっていた幼虫がまっすぐ
に伸びます。この頃は特にデリケートなのでそっとしておきましょう。
【蛹化】 前蛹になってから、1〜2週間経過するといよいよ蛹化です。色も黒ずんできて、
中には蛹が出来上がっています。前蛹の皮を脱ぎ、蛹に変身します。まるで、
別の生き物みたいですが、とても神秘的で生命の躍動感を感じさせてくれます。
この時期も非常にデリケートなので、そっとしておきましょう。
羽化
【羽化】 蛹になってから、約1ヶ月いよいよ待ちに待った羽化です。
色も黒ずんできて、皮の中には成虫の部分が見え始めています。蛹の
皮が裂け始め、あっという間に成虫になってしまいました。まだ、上羽は白色で
時間が経つにつれ黒く色づいていきます。この頃は、まだ柔らかく触らないよう
にしましょう。しばらくは写真撮影も控えてそっとしておいてあげて下さい。
羽化する瞬間は、何度見ても感動します。みなさんもぜひ味わってください。
国産カブトムシの飼育だからと言ってあなどってはいけません。ヘラクレスも
ネプチューン、ゾウカブトも基本はみな同じなような気がします。これからも虫道
を究めていきたいと思います。
2007年7月29日更新)



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